Arion Blu-ray(japan Import)

今更ながら、安彦良和の画がマイブームとなっており、画集やコミックを購入し、その豊かな表現と色使いに感銘を受けているこの頃である。そこで、今作品のブルーレイを購入したが、若干、画面がぼやけるところが散見したが、安彦良和の画が、躍動し、喋り、色も鮮やかに描写され、満足のいく出来となっている。久石譲の音楽も、情感があり、作品の質を上げることに成功している。原作とは、クライマックスの流れが違い、若干、描写不足で駆け足になってしまい、ラストの大団円が、唐突すぎる感じがするのが残念ではある。しかし、手書きアニメーションの表現の豊かさを感じるには十分な出来である。ヴィーナス戦記でアニメーション制作と決別することになるのだが、昨今、ガンダムオリジンの製作で、アニメーションの世界に戻ってきて、現場の変化と大きな可能性を感じたらしい。その流れで、氏の他のアニメーション制作に期待したいものだ。７４歳未だ現役で、コミック連載を行っている氏には、体をいたわりながら、安彦世界の構築を続けていってほしいものである。

当時の最高峰の作画！圧巻のスケール感安彦版ボーイミーツガールの最高傑作です。ギリシャ神話をモチーフに安彦さんならではのアレンジ、各キャラも良い意味で漫画版と変更点もありうまく映画の尺に落とし込んであり素晴らしい。当時の感動が蘇りました。安彦さんの躍動感ある動きが見事に再現されていてうっとりしてしまいます。最近のアニメとは違うベクトルでの高画質アナログ時代の良さが画面から滲み出てきます。若い人が見ても新鮮な作品になるんではないでしょうか。個人的には超オススメします。

LDとの比較。フィルムグレインが目立つカットが割と多いがBDらしい鮮明精細な画質。セル画の「生」な質感が感じられ、クリアながらも画質と音質は年代相応な感じ。特典映像はビデオ素材など混在し画質、色調は安定していない。しかし、本編ではカットされたアテナの湯浴みのシーンを確認できるプロモ映像が収録されているのがうれしい。安彦監督やスタッフのコメンタリーは無理でも新規インタビューなどのブックレットは付けて欲しかった。話は変わって『ヴィナス戦記』の北米版BDがリリースされるそうだ。特典映像に期待できないので日本版BDのリリースを切望。前売券に付いていたプロモVHSの映像など素材が残っていれば収録願いたいところ。

学生の頃、映画、コミックで見ていて懐かしくて買いました。改めて見てみて、クオリティーの高さに感心しました。特典映像も当時見ていなかったので楽しめました。今の方がキレイな画で効果音でしょうが今の若い人が見ても十分に楽しめると思います。今度はコミックを揃えたいと思います。

懐かしのアニメ映画。当時、ライディーン、ガンダム、クラッシャージョウと安彦デザインが大好きになり、引き続き本作を映画館で観ました。もともと星座が好きで、ギリシャ神話にも興味があったことから、興奮しながら観ていたことをふと思い出し、購入しました。今観ると物語はシンプルで台詞も少なめ。作画の勢いは凄く感じます。強引なくらい。ブルーレイになり、画質や音質に期待しましたが、思ったよりチープに感じました。でも、懐かしさに浸れたので、満足です。